今週と先週の土曜日に小学校の運動会だった地域は多いのではないだろうか?

僕も今日は息子の運動会に行って来た。

 

運動会と言えば、どのようなものが連想されるだろうか?

選抜リレー、騎馬戦、組体体操、大方このあたりが連想されることだろう。

しかし、これらの種目が始まる前に、すでに前座ですさまじい戦いが繰り広げられているのをあなたは知っているだろうか?

第一種目 親父達の場所取り合戦

この競技に開始時間の決まりはない。

決まっていることと言えば、朝7時に門が開く。

 

ただこれだけだ。

 

噂によれば、トップを狙う親父達は朝の4時台に寝袋を持って校門の前に並ぶという。

僕も当然、我が家の代表としてこの協議に参加することになっている。

 

僕は朝の6時半に校門へ足を運んだ。

 

すると、すでに20人ぐらいの親父が列をなしていた。

 

相手は当然皆ライバル達だ。

お互いに誰も挨拶を交わそうとはしない。

なんなら目すらも合わせない、張り詰めた緊張感の中、僕は列の最後尾に腰を下した。

 

6時55分

 

『あと5分で門が開きます!』

 

突然放送が流れた。

すると、皆少しざわつきはじめ、立ち上がり開門を待った。

 

6時59分

 

教師が校門の前へとやってきた。

 

 

7時00分 開門

 

開門と同時に先頭集団が走り出した。

僕の感覚では並んでいる順に良い席をとるものだと思っていたので特段走る理由もなかった。

 

しかし、事態は僕の想像とは少し違っていた。

 

皆、我先にと前に並んでいた人達を追い越す勢いで突進してくる。

 

しかし、僕は走らない。

たかが運動会の場所とりじゃないか。何を急ぐことがある。

早く来た人優先でいい。慌てることは何もない。

 

金持ちは慌てない

金持ちはケンカしない

金持ちは心が広いんだ!

 

 

自称金持ちの僕は、

そう心の中で唱えながら、余裕がある大人の男を演出しながら、ゆっくり歩いて進んだ。

 

一人目が僕を追い越していく、

 

二人目が僕を追い越していく、

 

三人目が僕を追い越していく、

 

どうする、俺も走るべきか?

 

不覚にも一瞬そんな事が頭をよぎったが、すぐさま我に返った。

 

俺を誰だと思っている!

俺はてぃーふろの一員だ!

俺はてぃーふろを背負って立つ男だ!

 

てぃーふろは本物の男たちの集まりなのだ、

こんなところで群衆にまみれて走ってしまっては、明日から良い笑いものだ。

俺たちは顔で商売をしているのだから。

 

僕は自分を奮い立たせるように、必要以上に勇んで見せた。

 

そんな僕をあざ笑うかのように無情にも、

 

四人目が僕を追い越していく、

 

五人目が僕を追い越していく、

 

六人目が僕を追い越していく、

 

か、どうかのタイミングで僕は光の速さでダッシュした。。。。

 

 

やはり、僕は”自称”金持ちだ。実に情けない。

僕の心は水溜まりほどの広さしかなかった。

 

結局、他を差し置いて、体育館の一番良いところをちゃっかり取ってしまった。

 

 

こうして、第一種目の親父達の場所取り合戦は僕の優勝で幕を閉じたのだった。

 

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