あえて失敗例を紹介したい

 

 

税理士という立場上、たくさんの経営者を見てきた。

また、会社設立のサポートもやっていたため、たくさんの起業の瞬間も見てきた。

 

税理士なら普通なのかもしれないが、僕が一般人と比べて圧倒的に自慢できることと言えば、

  • たくさんの経営者を見てきた
  • たくさんの起業シーンを見てきた

ぐらいしかない。

 

”起業”と言えば、一般的には響きもよく、カッコよく聞こえる

しかし、現実はそんなカッコよいものではない。

 

実際に、僕自身も”起業”した側の人間だが、

とてもじゃないが起業したては”かっこいい”などと呼べる代物ではなかった。

 

もちろん、”起業して成功すれば(儲かれば)”かっこいいのかもしれない。

 

 

 

ただ、実際は起業するほとんどの人が儲からない。

本当にごく僅かの人しか成功しない。

僕はそういう現場にいたから断言できる。

何度も言うが、起業してもほとんどの人が儲からない。

 

 

ほとんどの人が生活するのがやっとだし、なんなら一般的なサラリーマン以下の生活をしている起業者だっている。

 

普通は成功例を紹介するケースが多いが、僕はあえて失敗例を紹介する

もちろんそれには理由がある。

 

はっきり言って、成功例は参考にならないケースが多い。

その人の特性、タイミング、運、当時の環境等が入り混じって、ごく僅かな成功例が生まれる。

なので、成功例をそのまま真似しても絶対に上手くいくわけがない。

 

だったら、確実に失敗する例を紹介し、それ真似をしないようする方が成功する確率が上がるかどうかは知らないが、

失敗する確率を下げることはできる

 

だからこそ、確実に失敗する例を紹介する。

 

 

”逃げ”の起業は必ず失敗する

 

冒頭にもお伝えしたが、僕はたくさんの起業のシーンを見てきた。

十人十色とはよく言ったもので、10人起業する人がいれば、10人とも経歴、性格、持ち物が違う。

それでも大きく分ければ以下の属性に分類することができる。

  • 経歴を活かす人(活かせるほどの経歴がある人)
  • お金を活かす人
  • 技術を生かす人
  • 何も持たない人

 

経歴を活かす人

これに分類される人は、1つの業種に勤務経験が長い人が多い。

これによるアドバンテージは、

  • 業者との付き合いが長いため、安く仕入れるルートが確保できる
  • 売り先のルートが起業時点でいくつかある
  • 売り先のポイントを把握している

などがある。

 

ただ、業界の勤務経験が長いだけで、上記のアドバンテージがなく”何も持たない人”もたくさんいる。

こういう人は”何も持たない人”に分類される。

 

 

お金を活かす人

これに分類される人は、とにかく起業時点でお金(自己資金)を持ってる人

これによるアドバンテージは、

  • 借金をしなくていい
  • 銀行からお金が借りやすい
  • 投資先を間違えなければ、いきなり収益をあげることができる

 

などがある。

 

ちなみに、これに分類される人はほとんどいた記憶がない。

起業する人はたいていお金を持ってない人(貧乏人)が多い

 

だから”起業”なんて言う、ある種リスキーなことをするしかないんだと思う。

 

 

技術を活かす人

これに分類される人は、何らかの国家資格を持つ人や資格がなくとも特異な技術を持つ人が多い。

これによるアドバンテージは、

  • 小資本で始められる
  • 毎月の固定費が少ない
  • 最悪サラリーマンに戻れる

などがある。

 

1つ勘違いしてはいけないことがある。

”○○資格”や”○○な技術を持っている”といっても、それが取得難易度の低い資格や、

同業種であれば誰でも持っていそう資格や技術では、それらは全く武器にはならない

結局そういう人は”何も持たない人”に分類される。

 

 

何も持たない人

上記3つの”経歴”、”お金”、”技術”のどれにも当てはまらない人がこれに該当する。

そして、ほとんどの起業者がこれに該当する。(ちなみに僕もこれに該当していた)

 

当然、想像はついていると思うが、”何も持たない人”がほぼ失敗する起業者になる

ただ、これはまだ”ほぼ失敗する起業者”であって、”確実に失敗する起業者”ではない。

 

それは別にいるのだ。

 

 

確実に失敗する起業者

 

逃げてきた人

 

つまり、何もなくなったあげく、最終的に”起業”という逃げ道を選択した人

 

ウソでしょ

 

と思うかもしれないが、このパターンの起業は無茶苦茶多い

 

”起業は失敗しやすい”と思われているのは、この人達がそれに貢献しているからだ。

 

これは、”これから起業する人”と100人以上面談をしてきたからわかる。

面談時には軽く経歴を聞くようにしている。

それで大体どういう属性の人かわかるからだ。

 

そうすると、

  • 何度も職を変えてきて、どこにも勤めれないからサラリーマンを引退する35歳
  • 就職が上手くいかず、同級生にカッコがつかず”名ばかりの起業”をする23歳
  • 何もしたくない、何もできないを棚に上げる”自称オーナー肌”の40歳
  • 現職サラリーマンを辞めたいがため、畑違いの業種で起業する31歳
  • クビを切られた営業マン27歳
  • 起業して生活資金を銀行から借りようとする浅はかな42歳

この類の人達が現れる。

 

最初から”起業”をしたい人ではない

嫌なことから逃げ回った最終手段で”起業”を選んだ、もしくは選ばされた人達になる。

 

こういう人達は、基本的に競争に弱い。というか、今まで競争に負けてきた人になる。

 

負けて行き場を失った人たちだ

 

 

面談をしていて一瞬、”ここハローワーク?”と思うことが何度もあった。

 

負けた人たちのために、最後に残された希望が”起業”なのかもしれない

 

ただそんな人たちが、職場を”起業”というフィールドに変えたところで上手くいくわけがない。

当然に、事業とは同業他社との競争であるわけだから、弱い人が勝てるところではない

 

本当にこういう人は上手くいかない。

 

”起業”といってスタートし、

何も起きずに、

資金が底をつき終わる。

 

そして、何事もなかったかのように消える

 

 

その後そういう人達がどうなったかは全くわからないし、本当に多すぎて逆に気にもならなくなった。

ただ、楽しい生活を送っているとは到底思えない。

 

だから、これから”起業”をする人にもう一度考えて貰いたい

”起業”の足枷になるかもしれないが、それでも今日寝る前に考えて貰いたい。

 

その”起業”は、

”逃げの一手”では?

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