ちょうど一年ぐらい前、僕の爺さんが亡くなりました。
今日はその爺さんの話。

なぜ、そんなことを書くかと聞かれると、
「人はいつ死ぬのか?」っていう話をしなければなりません。

人はいつ死ぬと思う…?
心臓を銃で撃ち抜かれた時……違う。
猛毒のキノコスープを飲んだ時……違う!!!
…人に忘れられた時さ…!!!

ヒルルクの名言(ワンピース)

そう、人は忘れられたときに死ぬのです。

残念ながら人はすぐに忘れてしまう生き物です。
当然ですが、死んだ人のことをいつまでも毎日シクシク悲しんで生きていくことはできません。

だから前を見て自分の人生を歩んでいけるよう、人は忘れることができるようになっているのかもしれません。

けど、人一倍寂しがり屋の爺さんだったから、きっと僕たち子孫には自分のことを忘れてほしくはないでしょう。

だから、ここで爺さんのことを書くことにしました。ここに書くことによって、サーバーと僕の心の中にいつまでも記憶され、その中で爺さんには生き続けて貰おうと思います。

自殺覚悟で起業した爺さん

さて、

この爺さん、なかなかすごい男でかれこれ50年以上も前の話になるのですが、岐阜の田舎で借金をこしらえて銭湯を始めたそうです。

 

その時のことを爺さんはこう語ります。

「ワシは、1億円の生命保険に入って銭湯始めた」
「失敗したら湖に車で突っ込むつもりだったわい。」
「自殺だと保険金がおりんかもしれんから、事故に見せかけてな。」

ほんとに失敗していたらどうしていたのか誰にもわかりませんが、その覚悟だけは本物だったと思います。

 

話に戻ります。

 

当時、家に風呂がない時代でその町では初の銭湯ということもあり、それは繁盛したらしく借金も数年で返済できたとのことでした。

10年以上続いていたらしいのですが、止め時もよく大規模な修繕が必要となったころに、土地も建物も全て売却してキレイサッパリやめることができたらしいです。

10年以上銭湯をやっているなかで、いくら貯めたのかはよくわかりませんが、3人の子供が住宅を建てる際はかなりの資金援助があったらしいです。

ただ、証券会社の口車に乗せられて株でだいぶ損したみたいですけど。

爺さんが教えてくれた金持ちになる方法

 

そんな爺さんの血を継いだからなのか、どこでどうその価値観が形成されたのか、僕は小学生のころから「将来金持ちになりたい」という気持ちを強く持っていました。

親に「どうやったら金持ちになれる?」と聞いたときに、「それは爺さんに聞いた方がいい」と言われて僕は爺さんに聞いたことがあります。

 

「爺さん、俺金持ちになりたいんだけどどうすればいい?」

 

すると、爺さんはこう答えました。

 

「簡単だ、人の倍稼げたければ、人の倍働けばいい」

 

小学生ながらに妙に納得した記憶があります。

しかし、自分が社会に出て労働者になってみるとだんだんと見えてくるものがあります。

残念ながら、今の自分が思うことは爺さんとは逆で、それこそが真実だと僕は確信しています。

 

「金持ちほど働いていない」

 

これが真実です。

確かに爺さんが言うように、人の倍働けば人の倍稼げるのは間違いありません。
ただし、それでは「人の倍しか稼げません。」

人間で唯一平等なのは時間です。一日は誰にとっても24時間しかありません。
その限られた時間の中で人の5倍働くことは不可能なのです。

だから、金持ちは働いていません。
自らの労働力を誰かに提供しているうちは多くの場合金持ちにはなれないのです。

 

 

けど、そうやって子供3人を育てあげ、子供たちの家まで建ててしまった爺さんは、結果自分の思う方法で金持ちになったわけで、それってやっぱりすごいし、偉大な爺さんだったと僕は思うわけです。

結局何をするにも大事なのって、「強く思うこと」だと僕は思います。
強く思っていることには必ず行動がついてくるからです。

きっと、爺さんは「俺は金持ちになる」と強く思ったからこそ、
危ない橋を渡ってまで銭湯をはじめたんだと思います。

そういった爺さんの血が、そして想いが、僕を起業へと導いてくれたのかもしれません。

爺さんが成しえなかったこと、僕の人生で成し遂げたいこと

 

ただ、そんな爺さんが成しえなかったことがあります。
これを爺さんが望んでいたかどうかはわかりませんが、

 

一族を末代まで金持ちにする。

これです。

 

僕は税理士という職業柄多くの金持ちを見てきましたが、その多くは、

 

既に親が金持ちの人です。

 

自らゼロベースで莫大な資産築き上げた人は非常に少ないです。というか、僕はほとんど見たことがありません。

結局のところ、0を100にするのが一番大変で、100まで行った人が10000にする方が絶対に簡単です。

金持ちのほとんどは、10000のものを上の世代から引き継いでいるので楽に稼げるし、無理に誰かに労働力を提供することもありません。

 

ただ爺さんは0を100にできていたはずです。

しかし、その100を1000や10000にして、息子たちに引き継ぐことはできませんでした。それを望んでいなかったかもしれませんが。

どちらにせよ、有難いことにその例を踏まえて僕は0からスタートすることができました。

また、僕の方がだいぶ若い時からスタートをきることができています。

 

だから僕は0を自分の代で100とは言わず、10000にします。

 

さらに、自分の息子達には10000をさらに増やす方と守る方法を教えていくつもりです。

そうすれば後世まで豊かな人生を引き継ぐことができるはずだと考えているし、それが自分自身が教えてほしかったことでもあります。

 

それが爺さんの成しえなかったことです。

 

これを僕が爺さんに変わり成し遂げます。

 

そして僕そのものが、元をたどれば爺さんが残したものですから、「ワシの孫はすごかった」と自慢できるような男になってやろうじゃありませんか。

 

そして、いつの日か僕が死んだあと、まだ見ぬ僕の孫の誰かが「僕の爺さん」というタイトルでこんな風に僕のことをブログに書いてくれたら、僕の人生は大成功だったとあの世で胸を張って言えることでしょう。